過去に例を見ないくらいの勢いで価値が上昇しているビットコイン。今年の頭からビットコインをもっていた人はだいぶ儲かったんじゃないでしょうか?ただ、短期間であまりにも価値が上がりすぎていて逆に恐ろしくなっています...。まさに ビットコインバブル ですね。
今日は、そんなバブルが崩壊し、ビットコインが終わる日がくるとしたらの怖い怖い予言をしてみたいと思います。
今までも膨らんだ 好景気( バブル )の後には必ず不況がやってきました ので、バブルというものは いつか必ず終わりを迎えるもの と考えています。
さかのぼることおよそ400年前、人々のキリストへの信仰心を、支配者がおおいに利用していた時代の17世紀オランダで起きた、 世界3大バブルで最も古い「チューリップ・バブル」 の話をしましょう。
オスマン帝国から輸入されたチューリップの球根がオランダで人気を集め、球根の価格が上がっていくことで、人々が、チューリップ投資に熱狂するようになったのが、はじまりでした。
わずか数年のうちに球根の価格は跳ね上がり、ピーク時には、球根1個で馬車24台分の小麦、豚8頭、牛4頭、ビール大樽4樽、数トンのチーズ、バター2トンが買える程の高値がつき、中には 球根1個と家を交換 したとの説もあります。
そして、突然終わりを迎えます。球根の価格がピーク時の100分の1以下にまで下がり、オランダの経済が大混乱に陥ったという事件。これが、 「チューリップ・バブル」 のあらましです。
今回は、この「チューリップ・バブル」から、投資( 投機 )の本質について、考えてみたいと思います。
チューリップの球根が家と交換できるほどに価値を持っていた という事実に驚きますよね。
品種によっては1個の球根で、巨額の富を掴む可能性があったため、多くの人が球根を買い求めるようになりました。その球根を買い求めたのは、球根を植えて花を咲かせて楽しむような愛好家ではなく、 球根を転売して一儲けしようと企む 一般市民でした。
これらの行程は、はじまりから終わりまでわずか数年の間に起こったことです。結果、億万長者になれた人はわずかであり、そしてあとは無一文になった人が大勢です。
チューリップバブルとビットコインバブル、同じ匂いがぷんぷんします。 暴騰した金融商品は必ず暴落するのが自然の流れ と捉えています。それが1年後なのか10年後なのか、それとも明日なのか...
「いや、それは絶対ありえない」という人たちが集まれば集まるほど、価値は異常な高騰をみせる傾向にありますので、それはそれで危険な状態なんです。 90年代のバブル崩壊も2008年のリーマンショックでも同じ ことですね。まさに、歴史は繰り返されるってやつですか。
いつかチューリップ・バブルの同じようなことが起きるのでないだろうかという予言( 予想 )ですが、現時点でのビットコインの価値は果たして適正なのかと聞かれれば、すでに 価格が先行している印象 を受けます。
ビットコインに対して悲観的な話をしているのではなく、もちろん、ビットコインのもつ、国境関係なく誰しもが共通して使える通貨である仕組みは、新しい未来を感じさせてくれワクワクします。
今回の話は、また同じように大きな暴落が起こるかもしれないと、どこか頭の片隅にいれながら投資をするのがいいですねって話です。
どのお店でもビットコイン払いができ、誰もが個人間のやり取りを当たり前のようにおこなえるような、ビットコインの本来の目的である 「通貨」としての価値 はこれからだと考えています。
個人的には、2020年の東京オリンピックに向けてまだまだ過熱すると考えていますが、今はビットコインを通貨として欲しいからではなく、投資として富を得たいから持っておきたいという人がほとんどであると忘れてはならないということと、チューリップ・バブルのときと同じように、 もうビットコインで稼げないと皆が感じ始めたときに、何かのきっかけで一気に売りが続き大暴落 することも想定しておくべきです。
価格がありえないくらい勢いで高騰しているとき、そんなときはバブルが崩壊する前兆 かもしれません。そしてもうひとつ、 今までにまったく投資に興味のなかった人までもが「ビットコインは儲かる」と言い出したとき 、そこまできた時には暴落が歩み寄っている気がします。儲けた人の成功話を聞いて、「よし!私も!」と参加する、これほど危険なものはありません。 一儲けしようと転売目的で市場に参加者があふれた時は、本当に注意が必要 です。
そんな私は、いつまでもこんな状態は続かないとどこかで思っていながらも、2020年の東京オリンピックまでは引き続きビットコイン買いを続けていこうと思ってますが。笑
バブル期には似た現象が起こります。それらをあらかじめ知っておくことによって、自分の全財産を守る知恵をつけましょう。ビットコインをはじめとした仮想通貨投資をする際は、必ずその通貨についての調査、勉強、研究を十分にして、自分の身の丈にあった規模の投資をする重要性を、この「チューリップ・バブル」は、後世に伝えていると思うのです。
以上、「ビットコインが終わる日の大予言」でした!